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FX取引!個人投資家を支えるテクノロジーの進化

外国為替取引

これまで預金一辺倒だった日本でも、ここ数年は投資ブームが到来していると言われています。実際、日本の株式市場においても、2024年3月末時点で、日本の個人株主数は前年同期比で36.2万人増加し、1,525.9万人に達しました。この他にも、投資信託市場でも過去最高の資金流入があったり、新NISA制度の導入によってNISA口座の開設数も増加しているなど、多くの人の間で『資金形成』について関心が高まっていることがわかります。

こうした投資ブームのなかでも、とりわけ30代~40代の若い世代で人気を集めているのがFX取引です。そして、そうした個人投資家の増加の背景にあるのが、近年のテクノロジー技術の進歩と言われています。

日本語で『外国為替証拠金取引』と呼ばれるFXの世界において、テクノロジーの進化が取引スタイル・スピード・精度・利便性を大きく変化させています。今や、「エフエックスとは?」という全くの初心者であっても、アプリなどを活用することでFX取引に挑戦しやすい環境が整えられているのです。ここでは、個人投資家を支えるテクノロジーの進化について見ていきたいと思います。

スマホアプリとモバイルテクノロジー

最近では、海外、国内のFX会社問わず、スマホやモバイルで無料で利用できるアプリが提供されています。内容はFX会社によって異なるものの、いずれもトレーダーが場所を問わずに取引を行えるように設計されており、多機能で直感的な操作が可能となっています。

通貨ペア(例:USD/JPY、EUR/USDなど)の価格をリアルタイムで表示できるのはもちろん、スプレッド(売値と買値の差)も確認できたり、ローソク足、ラインチャート、バーチャートなどに対応したチャート分析もできる機能を備えているものがほとんどです。

入出金や通知、時事ニュースも確認できるなど、取引に関するすべてをモバイル一台で完結することも可能となっており、外出先でも即時に反応できるため、副業として投資を行っているトレーダーにも重宝されています。

また、デモ口座を使って取引を行うこともできるアプリも多く登場しており、自分の資金を実際に使って取引を行う前にリアルな取引を体験して学ぶことができるようになっています。

自動売買(アルゴリズムトレーディング)

自動売買(アルゴリズムトレーディング)とは、人間が手動で売買せずに、あらかじめ設定したルールやプログラムに従って自動で取引を行う仕組みを指しており、相場を常に監視していなくても24時間取引が可能となっています。統計や過去の相場分析に基づいた戦略を機械的に実行して取引が行われるため、感情に左右されずにパニック売りや欲張り買いを回避することができます。

例えば、自分が寝ている間でも取引のタイミングを逃さずに済む、過剰な情報に振り回されることなく対応できるなどのメリットがあるため、忙しくて相場を見続けられない人や損切りや利確の判断にまだ自信が持てない投資ビギナー、コツコツ型のロジカルな戦略を長く運用したい人には向いている機能と言えるでしょう。

その一方で、過去の成績が未来を保証するわけではないように、相場が過去とは違う動きを見せたり急変した際には対応ができないなど、必ずしも万能というわけではありません。あくまでも取引をサポートする機能のひとつとして活用することが大切です。

ビッグデータ解析・AI機能

FXにおいても、膨大な取引・市場データをリアルタイムで分析し、相場の予測・売買戦略の構築・リスク管理するためにビッグデータ解析が活用されています。

ビッグデータ解析とは、従来の分析手法では扱えないほどの大量、かつ多様なデータ(取引履歴、レート変動、経済指標、SNS投稿、ニュース記事など)を収集・処理して、有益な洞察を導き出す技術のことです。数百万件の過去レートや注文履歴を学習して、将来の値動きを予測するトレンド分析機能や、SNS(X / 旧Twitter)やニュース、掲示板の投稿を解析することで、市場の「感情」や「噂」の傾向を把握するセンチメント分析が、個人投資家でも瞬時でできるようになっています。

加えて、このビッグデータ解析にAI機能を組み合わせることで、個人投資家それぞれの投資スタイルや取引時間など、パーソナライズされたサポートが得られるようになります。近いチャットボットによる24時間対応のサポートはじめ、「今日のドル円の予測は?」「今週の重要イベントは?」など質問するだけで方向性を提示してくれたり、近い将来、個人投資家の頼れる相棒としての存在感を強めていくのではないかと期待されています。

個人投資家増加の背景

これまで見てきたように、近年のデジタル技術の進歩は、FX取引においても情報格差の縮小や取引の効率化、リスク管理の高度化などに非常に役立てられています。こうした利便性の高まりが、投資ビギナーの取引がはじめることに対するハードルを下げ、個人投資家の増加を支えているとも言われています。また、以前よりも証拠金(必要な資金)が小さくなったり、スプレッド(取引コスト)が縮小してコスト面も抑えられるようになっているなど、手軽に参入しやすくなっています。

その一方で、個人投資家の中には市場の変動に対する不安や、金融リテラシーの不足を感じている人も多いと言われています。こうした状況に対し、金融庁でも、金融機関などに対して新規投資家への教育やサポートを強化するよう求めており、投資家教育の重要性が増しています。

最近では投資ブームを受けて、YouTubeやブログ、SNSなどで、ベテラン投資家によるFX解説も豊富となってきています。さまざまな学習チャンスを活用し、無料のデモ口座やシミュレーションツールで練習を重ねることで、より永続的な取引の成功へとつなげることができるようになるでしょう。


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